遠近両用コンタクトレンズとは?

「遠近両用コンタクトレンズ」とは、「遠視」と「近視」両方の症状を同時に矯正してくれるコンタクトレンズです。

40代後半から、近くのものが見づらくなる「老眼」の現象が現れ始めます。個人差はありますが、早い人では30代後半であらわれることもあります。

これは、加齢によって焦点を合わせる水晶体の弾力性や調節力が衰え、うまく近くにピントが合わせられなくなった状態です。

本や新聞などを読む時に、ある程度距離を持たせないと読みづらい場合などがそうです。

近視でありながら、老眼も加わり、手元のものを見るのが不自由になってきた時には、「遠近両用コンタクトレンズ」の使用が便利です。

手元のものを見るたびにメガネをつけたり、外したりの煩わしさがなくなり、周りに老眼のイメージを持たれることもありません。

最近では、様々なタイプのものがあるので、自分の目に合うコンタクトレンズを選ぶことが可能です。


遠近両用コンタクトレンズのしくみ

一枚のレンズで、どうやって遠くと近くのものが同時に見えるのか不思議ですね。

遠近両用コンタクトレンズは、一枚のレンズに遠視用と近視用の度数が入っており、その構造は非常に複雑です。

私たちは、通常ものを見る時、近くのものや遠くのものを同時に認識しますが、脳の働きによって無意識に見たい映像だけを選択しているのです。

つまり、遠近両用コンタクトレンズは、この脳の視覚機能を利用して、遠くを見る時にはレンズの遠用部を通した像を、近くを見る時には近用部を通した像をそれぞれ選択しながら認識するようになっています。



遠近両用コンタクトレンズの種類

「遠近両用コンタクトレンズ」の種類は、「同時視型(同時に見るタイプ)」と「交替視型(目線を変えて見るタイプ)」の2つに大別できます。

■同時視タイプ
レンズの中心部に遠用度数、その周辺部に中間、近用度数がドーナツ状に設けられています。(遠用部と近用部の位置が逆になったタイプのレンズもあります)
視界も広く、遠近両用眼鏡と同様に、遠方から中間、近用部へとスムーズに移行し、自然な見え方ができます。
遠近両方の映像が同時に網膜上へと届きますが、脳の視中枢がこれを使い分けて見ることになります。
主にソフトレンズに使用され、最近の主流となっています。

■交替視タイプ
レンズの中心に遠用度数、その周辺に近用度数がドーナツ状に設計されているか、レンズの上下に遠用部と近用部が分けて設けられています。視線を動かすことによって、遠くと近くとを見分けることができます。
角膜上でレンズが回転したりしないように設計されています。
主に、ハードレンズに使用されています。

遠近両用コンタクトレンズにも使い捨てタイプが普及しており、一般的には「2週間交換型」が多く流通していますが、最近では「1日使い捨て」タイプも出ています。