使い捨てコンタクトレンズの特徴

「使い捨てコンタクトレンズ」とは、ソフトコンタクトレンズの一つであり、文字通り「使ったレンズは捨てる」タイプです。

一般に「使い捨てコンタクトレンズ」と呼ばれているものには、使用期限が1日、1週間、2週間、1ヶ月などと指定されています。

いずれも短期間での使用に限定されているので、従来のソフトレンズよりも耐久性を考慮する必要がなく、薄いレンズを作ることが可能です。そのため、酸素の透過率も高くなり、角膜への負担も軽減できます。

また、従来のソフトレンズは水分を多く含むと、細菌の繁殖や汚れの蓄積が懸念されていましたが、使い捨てタイプはそれらが繁殖、蓄積する前に使い終えるので安心して使用できます。

しかし、誤った使用法では、この限りではありません。


使い捨てコンタクトレンズの種類

使い捨てコンタクトレンズのタイプは、使用期限やケアの必要・不必要などによって分けられます。

■1日タイプ
1日使用したら捨てるタイプです。使い捨ての中では最も酸素の透過性が高く、毎日新しいレンズをはめるので、汚れや細菌などによる目の障害が起こりにくいです。
しかし、片目だけで1ヶ月30個、両目だと60個のレンズが必要となるのでコストがかかります。そして、たとえ1日の途中だとしても、いったん目からはずすと再使用はできません。もったいないからと再使用すれば、目のトラブルを招く恐れがあります。
製品としては『ワンデーアキュビュー(ジョンソン&ジョンソン)』『メダリストワンデー(ボシュロム)』『デイリーズ(チバビジョン)』などがあります。

■1週間連続装用タイプ
1週間使用したら捨てるタイプです。日中だけでなく、寝ている時もつけています。たとえ1週間の途中であっても、1日タイプと同様、いったん目からはずしたら再使用はできません。
しかし、装着したまま寝るので1週間丸々角膜がレンズに覆われている状態になり、当然、酸素の供給率も悪くなるので目への負担は大きいといえます。
製品には『アキュビュー(ジョンソン&ジョンソン)』『ピュアビジョン(ボシュロム)』などがあります。

※上記の2つは、目からいったんはずすと再使用できないため、次回装着するのは新しいレンズということになるので、レンズのケアは必要ありません。

■2週間交換型タイプ
2週間使用したら捨て、新しいレンズに交換するタイプです。基本的には朝装着し、夜は外してレンズを洗い保存します。つまり、毎日のケアが必要となります。2週間ごとに新しいレンズを使用するので、レンズに蓄積されるタンパク質や汚れ、雑菌などからの眼障害を防ぐことができます。
有名な製品には『メダリスト(ボシュロム)』『フォーカス2ウィーク(チバビジョン)』『2ウィークアキュビュー(ジョンソン&ジョンソン)』などがあります。

■1ヶ月交換型タイプ
1ヶ月使用したら捨て、新しいレンズに交換するタイプです。2週間交換型タイプと同様、終日装用した後はレンズのケアが不可欠です。
製品には、『O2オプティクス(チバビジョン)』『ピューノⅠ(オフテクス)』などがあります。

厳密には、2週間、1ヶ月で使用を終えるタイプは「定期交換型」とされており、毎日レンズのケアが必要となります。1日使い捨てタイプよりも費用は安くてすみますが、ケアを怠ったり、交換期限を守らず使用し続けると、目のトラブルが起きやすくなります。


使い捨てコンタクトレンズの安全性

使い捨てコンタクトレンズが普及したことで、「コンタクトレンズ」=「使い捨てレンズ」と認識されている人も多いのではないでしょうか。ハードレンズよりも使用感が良く、従来型のソフトレンズよりも目にかかる負担や、ケアの手間が少なくて済みます。

「1日使い捨て」タイプは、再使用や間違った取り扱いをしない限り、汚れの蓄積や変形などが起こらないので眼障害が起こりにくいとされています。さらに、1日で捨てるため、耐久性を考慮しなくていいので、最も薄いレンズを作ることができ、また、レンズに水分を多く含ませても雑菌の繁殖を心配する必要もありません。

しかし、「1週間連続装用型」は、1日使い捨てタイプと同様、レンズのケアからは解放されますが、1週間ずっとレンズに覆われた角膜は酸素不足になり、レンズにも汚れが蓄積されやすくなります。そのため、定期検診は不可欠とされています。目の安全性を考えるならば、どうしても使用しなければならない状況以外、1週間使い切るよりも数日間だけ使用するなどの考慮が望ましいでしょう。

2週間、1ヶ月といった「定期交換型」タイプのレンズは、毎日のレンズケアが必要となりますが、従来型のレンズよりも手間はかかりません。正しい使用法、適切なケアを行えば、汚れがレンズに蓄積することも少なく、雑菌の繁殖も防げるので、眼障害は起こりにくいとされています。しかし、装用期間を守らず使い続けると、眼障害を引き起こす可能性があります。

いずれのコンタクトレンズも、正しい使用法を心がけ、ケアが必要なものは適切なケアを行いましょう。